シワとレチノイン酸
最近はアンチエイジングが盛んに行われていますね。 そのおかげでシワに有効な成分も色々と開発されてきました。レチノイン酸もその1つです。
レチノイン酸はビタミンA酸のことで、病院でのシワ治療に使われている成分です。 レチノイン酸は、肌の表皮に働いて細胞の分裂を促進し、ターンオーバーを活発化させます。ニキビ跡の化粧品にも、こうしたターンオーバーを促進するためのレチノイン酸が入っていることもあります。
ターンオーバーは、一定の期間で起こる肌の生まれ変わりのことですが、ターンオーバーによって 古い角質は体外に排出され、肌には新しくきれいな角質が残されます。
しかし、年齢と共にターンオーバーが正しく行われなくなり、古い角質が肌に残るようになって、 肌は乾燥したりしてどんどん老化してしまうのです。
レチノイン酸は、このように年齢と共に狂ってしまうターンオーバーを再び活性化してくれます。 老化した肌は、角質層が厚くなるのに対して表皮は薄くなってしまいますが、 ターンオーバーが活発になると、それが正常化して表皮は厚く、角質層は薄くなります。
表皮が薄くなると、様々な細菌の影響を受けやすくなる他、肌がたるむのでシワができやすくなります。 これが、ターンオーバーが正常化することで、シワもできにくい肌になることができるわけです。
また、レチノイン酸は表皮に存在しているヒルアロン酸を増やしたり、真皮層のコラーゲンの生成を 活発化させる働きもあります。 この働きによって肌には弾力とみずみずしさが戻りますので、シワはさらにできにくくなります。
レチノイン酸は、このようにシワ対策に大変有効な成分ですが、刺激が強く、皮が剥がれたり、 肌が赤くなってしまったりなどの副作用がありますので、医師の指導の元で使用する必要があります。
レチノイン酸を使用したい場合は医師に相談してください。 副作用が強いため、欧米では既にシワ治療で使われていますが、日本ではまだ認可されていません。レチノイン酸は医師が独自に調合したもののみ使用可能となっています。
ちなみに、レチノイン酸に似た成分でレチノールと呼ばれる成分があります。 これは、ビタミンAのことでして、肌に塗ることでその一部がレチノイン酸に変化します。 つまり、レチノイン酸と同様に、表皮を厚くさせ、しわをできにくくする働きをする訳です。
ただし、副作用がない分効果も限定的で、レチノイン酸の20~30分の1と言われています。 こちらは、化粧品への配合が認められており、配合されたアンチエイジング化粧品を安心して使うことができます。 ただ、レチノールは壊れやすく不安定な物質のため、取り扱いのできる化粧品会社も限られています。
<関連サイト> アンチエイジングネットワーク